こんにちは、管理人のミクロッティです
身近なものをスマホ顕微鏡で観察し、写真を集めてミクロ観察ずかんを作っています
今回は、忙しい社会人や受験生の必須アイテムである「腕時計」を観察しました
腕時計のパーツの名前
じつは腕時計のパーツには名前があります
観察したパーツを何と表現したらいいかわからず、調べたところそれぞれに名前がついていました
パーツの特定にあたって、一般社団法人 日本時計協会のHP1がとても参考になりました



文字盤(ダイヤル):時計の文字を表示した板
風防(ガラス):文字盤の上に取り付ける透明なカバー
竜頭(リューズ):時計の針を回すネジ。時刻修正を行うためのもの
ベルト(バンド):腕に巻く部分
遊革:ベルトの余り部分を留めるもの。ベルト上をスライドする
かん:ケースとベルトをつなぐ部分
ケース(側):風防・胴・裏ぶたの総称
尾錠:ベルトの留め具。ベルトに開けられた小穴につく棒を差しこみ、ベルトを固定する
裏ぶた:時計のケースの裏側を密閉するふた
- 日本時計協会「腕時計の各部の名称を教えて」 ↩︎
腕時計・おもて面のミクロ観察
パーツの名前がわかったところで、ミクロ観察していきます!



ケースの黒い素材がくっきり見えました
風防がある分、それ以上は顕微鏡レンズを近づけられなかったので、文字盤にはピントが合いませんでした
文字盤の写真は12時の文字がブレていますが、これはこれで味のあるものが撮れました



竜頭は、時計の針を回すネジです
凹凸があって掴みやすくなっていますが、平らな面との境目はなめらかに削られていました
指が痛くならないように配慮されているのでしょう
ありがたい!



続いてベルトを観察すると、アスファルトのような模様が見えました
ベルトの先に、尾錠があります
バックルみたいなやつです
STAINLESS STEEL(ステンレススチール)の文字が美しく刻印されていました



尾錠の真ん中につく棒があり、ベルトに開けられた小穴に差しこむことでベルトが固定されます
細い棒のこと、「つく棒」って呼ぶんですね
僕は初めて知りました


腕時計・うら面のミクロ観察
腕時計のうら面(腕に触れるほう)は、裏ぶたで密閉されています
裏ぶたには「10BAR」「Q&Q」「PLASTIC CASE」「WATER RESISTANT」などの文字が刻印されていました
10気圧まで耐える防水機能があることを表しています
ちなみにQ&Qは、シチズンの腕時計のブランド名です





裏ぶたを留める十字のネジを観察しました
ネジの頭はツルツルというほどではありませんが、きれいな表面が見えました


以上、観察おわり!
腕時計のパーツの名前を知ることができてよかったです
知っているようで知らないパーツの世界を楽しめました
今回観察したもの
シチズン カラーウオッチ 10気圧防水 型番VP46-854
机に置いたときに文字盤がはっきり見える角度でいてくれるので、僕は大事な資格試験のときに使っています
この機種の素材は、下記のとおりです
ケース:樹脂
風 防:樹脂
ベルト:ウレタン
裏ぶた:ステンレス
